「オーガニック」や「有機栽培」などの表示を最近スーパーでよく見かけるようになりましたね。
「オーガニック」や「有機栽培」と聞いて、あなたはどのようなイメージを持っていますか?
「なんとなく自然で健康に良さそうなイメージ」「農薬などが使われていないイメージ」などが挙げられるかもしれません。
オーガニックとは?
日本語に訳すと「有機」という意味。
「オーガニック(Organic)」→英語表記
実は「オーガニック」と「有機」は、言語が違うだけで
同じ意味 なのです。
また、「ビオ(Bio)」と呼ばれる場合もありますが、「ビオ」はドイツ語、フランス語、スペイン語などのヨーロッパ言語で「オーガニック」を意味する言葉になります。この「ビオ」の語源は、はギリシャ語の「命(bios)」を意味します。
有機とは?
化学物質である農薬や化学肥料に頼らず、自然の恵みを生かした栽培方法・加工方法を指します。
有機(オーガニック)は、自然の恵みを生かしたままで食物連鎖を目指すことが本来の目的であり、
商品そのものを指すのではなく、その「仕組み」のことを言います。
一体どういうことか?と言うと、
下記の写真に2つのトマトがあります。
この2つのトマトを目で見て、どちらがオーガニックトマトなのかは、判断することはできません。
また、残留農薬の値を調べた結果が低いからといってオーガニックトマトと言える訳でもありません。
なぜなら、前述したように、オーガニックは商品そのものを指すのではなく、その「仕組み」のことを言うからです。
では、そのオーガニックの基準について、ご紹介していきます。
オーガニックの基準
オーガニック・有機と謳って販売するためには条件があり、その条件は法律で定められています。
私たちの住む日本では「有機農業推進法」に基づき認定を受けた農産物のみ、オーガニック・有機と謳うことができます。
このマークをスーパーで一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか?
有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしたマークです。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられています。
引用元:https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html
この有機JASマークを取得するには、畑の周辺環境や栽培における記録などとても細かな基準があります。
オーガニックでも農薬が使われている場合がある?!
「オーガニック」なら「完全無農薬」というわけではありません。JASが認めた一部の農薬の使用は可能なのです。
オーガニックだから安心!と過信せず、どのように育って、どのようにお店に運ばれてくるのか。
そのプロセスに興味を持つことから、始めてみてはいかがでしょうか。